国立慶州文化財研究所は1973年、慶州味鄒王陵地区発掘調査団と慶州古蹟発掘調査団(1975年設立)として発足し、1990年に国立研究機関として現在の名称で設立された。主な任務に、千年古都新羅王京を学術的に復元するための調査・研究があり、学術・緊急調査による新羅圏文化財全般に関する保存・管理に必要な基本的な学術資料を提供している。
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月城垓字の発掘調査
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月城垓字は、月城(史蹟第16号)をとりまく防御・造景施設。1984年から現在まで発掘調査が行われている。調査の結果、垓字は月城周辺の低湿地を活用して築造されたもので、数度の補築・改築が確認された。遺跡一帯からは、青銅器時代~統一新羅時代の住居址、建物址・竪穴などの遺構が検出され、土器、瓦、漆器をはじめ木簡など、新羅王京の生活をかいま見ることのできる遺物が出土した。
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芬皇寺の発掘調査 |
芬皇寺は、新羅善徳女王の3年(634)に創建された古代伽藍。現在境内には芬皇寺石塔(国宝第30号)や薬師如来立像が安置された普光殿などが残っている。芬皇寺の伽藍配置とその変遷を究明するため、1990年~現在にいたるまで8次にわたる発掘調査が行われている。これまでに「品」字形の創建3金堂の存在をはじめ、その後3次にわたる金堂の変遷が確認された。このほかにも各種建物址、排水路、塀など全盛期の時域が確認できる学術資料を確保した。 |
伝仁容寺址の発掘調査 |
仁容寺址は『三国遺事』に創建にまつわる話が伝わるが、その場所は文献資料からは確認できなかった。月城の南に仁容寺と伝えられる寺跡があり、その発掘調査が2002年から現在に至るまで行われている。調査の結果、三層石塔の形式をもった東西塔址を中心に、北方に金堂址、南に中門址が確認され、さらに東西回廊址、翼廊址など統一新羅時代における寺院伽藍の一部が確認された。 |
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チョクセム地区の発掘調査 |
東部史跡地区として指定されている慶州市皇南洞、皇吾洞、仁王洞の中央部に該当する。2007年3月から発掘調査が行われている。同地域の新羅古墳に対する部分的な復元整備が行われ、大陵苑をはじめとする周辺の路東洞・路西洞一帯が古墳公園として造成されることになった。現在の調査から、古墳の出現と発展、墓制の変化など、新羅古墳全般に関する研究の活性化が期待さる。れ |
四天王寺址の発掘調査
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四天王寺址は、文武王19年(A.D.679)の創建で、2006年から発掘調査が行われている。調査の結果、金堂址(正面5間・側面3間)と東西木塔址(正面3間・側面3間)・中門址・回廊址・翼廊址などの遺構が確認された。木塔址で見つかった緑釉塼は、統一新羅時代の彫刻の秀作に数えられ、瓦、土器など様々な遺物が見つかった。
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特別展示室 |
2005年ごろ、慶州出土の遺物保管棟の建設と合わせて展示室を開館し、研究所の所蔵品と発掘調査において出土した遺物を一般公開している。これまで開幕展「新羅の息吹一千年、発掘調査32年」の開催と「発掘遺物速報展」、そして企画展「芬皇寺出土遺物」(2006年5月)、「千年宮城新羅月城」(2008年3月)を開催した。
絵説明
2.チョクセム地区積石木槨墳 |