国立伽耶文化財研究所は、1999年6月16日、釜山広域市と蔚山広域市、慶尚南道地域の文化財を体系的に調査・研究する目的から設立された。伽耶文化圏の文化遺産に対する体系的かつ広範な調査・研究に重点をおいている。今後は遺跡の発掘調査にとどまらず、研究資料の収集・報告書の刊行、学術・人的交流を主導する伽耶文化総合のコア機関としての機能拡大をはかっていく。2004年には出土遺物保管棟を建設し、伽耶文化圏域の遺跡発掘調査とあわせ、出土遺物の効率的な保存管理と科学的保存処理機能が強化された
山城の発掘調査
安羅伽耶の中心地であり、国内最大の木簡出土地である咸安城山山城の年次発掘調査を行っている。2004年度からは山城内部の全面発掘調査を開始し、山城の性格究明・保存整備に必要な基礎学術資料を確保している。
寺址の発掘調査
鳳林寺址、断俗寺址、智谷寺址、雲興寺址など、慶尚南道に分布する主な寺院の発掘調査を行っている。仏教遺跡の整備復元の学術資料として活用することが目的である。
古墳群発掘調査
昌原加音丁洞古墳群、咸安岩刻画古墳、昌原相上南支石墓群、咸安道項里古墳群、蔚山早日里古墳群、咸安馬甲塚、固城内山里古墳群、昌寧松峴洞古墳群など、伽耶文化圏域の古墳群に対する学術発掘調査を行い、古墳群の性格・当時の社会相の究明に努めている。
伽耶文化圏の地表調査
蔚山・釜山広域市をはじめ、慶尚南道各地に散在する文化財に対し、その現況調査と保存管理対策樹立するのが目的。1993年に伽耶文化圏を金官伽耶権圏、小伽倻圏、安羅伽耶圏に分け、地表調査を実施している。
絵説明 4.昌寧松峴洞15号墳出土殉葬人骨